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【中国ニュース】病院人身売買事件:犯人は産婦人科の女医!?【画像あり】

 8月5日、中国陕西省富平県のある産婦人科の病棟内にて、ある夫婦が一度は誘拐されてしまった赤ちゃんをようやく取り戻しその場で泣き崩れる現場が報道陣によって取材されました。

 警察側の発表によると、DNA検査の結果、この赤ちゃんは間違いなく今回の被害者:来国峰(ライ・グオフェン)夫妻の子供です。

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   富平県人身売買事件とは?

 富平県産婦人科病院副主任の張医師はそろそろ退職時期でした。

 しかし、その彼女が新生児を産屋から運び出し、別の省にある赤ちゃん人身売買専門の犯罪ブローカーに売り飛ばした、という疑いがあります。

 張医師は患者らの医者に対する信頼感を悪用し、今回この来夫妻を騙したのです。

 

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 来さんはこの県の住民でした。彼の妻は約10ヶ月の妊娠期間で今年7月15日にこの産婦人科病院に入院しました。

 妻にとって、この病院は妊娠期間の検査でもずっと利用していた病院であり、さらに、その病院の副主任である張医師は来さんの父親と小学校時代の同級生でもありました。

 当然、夫妻は張医師に全面の信頼をしていました。

 入院中の7月16日午後6時ごろ、張医師が病院の検査結果を持って来て、来さんにこう伝えました。

    

 「あなたの奥様は梅毒に感染しているかもしれません。」

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 さらに続けて、来さんに病院を変更するかどうかを聞いてきました。来さんは妻の出産時期が近いことを考慮し、「病院を変えない方が良い」という決断をしました。

 

 7月16日夜7時ごろ、出産が近づき、妻が分娩室に入っていきました。

 そして妻が分娩室に入って2時間たった時、張医師が分娩室から出てきて、来さんにこう言いました。

 

「やはり梅毒がある。この子供はもう諦めるしかない。」

「この子供は産まれてきても、障害が残り、学校へ通うことすらできないでしょう。」

 

 当日夜、子供は産まれてきました。しかし、張医師は来さんに言いました。

 

 「この子供を処分することに同意する場合は、あなた達は決して病院へ戻ってきてはいけません。また、一度も家に子供を連れ帰ることも許しません。」

 

 張医師の説得により、来さんは絶望の中これに同意するしかありませんでした。

 張医師はさらに、「私が処分する専門業者を探して、責任をもって埋葬します」と来さんに言いました。

 その日の夜、来さんは少し用事があり、一旦外からまた病院に戻ってくると、張医師が子供を抱えているのを見ました。

 それに気づいた張医師は来さんに

 「この子供はもう持ちこたえられない。」と言いました。

 7月16日の夜、来さん一家は皆悲しみにくれていたところ、ある親戚が言いました。

 

   「産まれてきた子供は本当に病気で、本当に処理されるのだろうか?」

 

 来さんはそれまでは信用していましたが、少しずつと張医師を疑い始めました。

 さっそく来さんは再び病院に行き、張医師に

 

「いったいどこに埋葬するか?」

「もう一度子供に会わせてくれ。」

 

 と懇願しましたが、張医師はそれを頑なに拒否しました。

 それでも来さんは事の真相を知りたくて、次は奥さんを連れて、富平県人民病院という他の病院へ行きました。奥さんの梅毒の検査のためです。

 検査の結果、妻は梅毒ではないことがわかりました。この結果を受け、騙されたとわかった来さんは7月19日に警察へ通報。

 警察の調査により、この富平県産婦人科病院の医者たちに嫌疑がかかり、続く捜査の結果、すべての真相はついに判明しました。

 

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 17日の深夜3時、張医師は自分の家で山西省からきたブローカーと会い、現金と引換えにこの子供をブローカーへ引渡しました。

 それから半月が経ったころ、子供はさらに河南省の別のブローカーへ売り飛ばされていました。

 8月4日、河南省で警察が子供発見。救出に成功。

 そして8月5日午前にやっと母親の元へ帰ってきました。

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 現在、富平県産婦人病院は警察の捜査を受け続けていますが、院長と2人の副院長はすでに免職処分。

 今回の記者の取材によってわかったことは、この事件は決して単発的なものではないようです。8月4日に富平警察署の発表によると、このような事件が近く6件あったことがわかり、どの事件も来さんの事件に非常に似ていたそうです。

 

 取材する記者が事件と同じ村に住む揚さんという女性に取材したところ、揚さんと張医師は中学時代の同級生で、彼女も同じような被害にあっていたことが分かりました。

 揚さんは当時早産でしたが娘を産む時に、元同級生だったこともあり、この富平県産婦人科病院を選びました。その時、出生した子供の体重は1500gと軽く、健康状態もあまり良くありませんでした。出生してから5日目、張医師は楊さんにも

   

  「もう治療はしないほうがよい。」

 

 と提案してきました。治療を続けても障害が残ってしまう、と。だからこの子供諦めたほうがよい、と薦めてきたようです。楊さん一家も結局この提案を受け入れました。

 しかしその子供は病院によって処分されていると信じこんでいました。

 

 多くの似た事件がすべてこのような誘拐事件なのか?

 すべての事件がこの張医師と関連があるのか?

 

 警察はさらに捜査を進めています。しかし、現在の法律では医者側は家族の同意を得れば、赤ちゃんを簡単手続きで処分ができるという状況なため、この関連事件の真相をつかむのはまだなかなか難しいようです。

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